CATEGORY
Jul.30

初めてのスーツはどこで買う?スーツ取扱店の種類と値段の目安

Written by伊藤進一郎

この記事を読むのに必要な時間は約 11 分です。

Please Share on

初めてのスーツはどこで買えば良い?

おそらく、多くの人が人生で初めてスーツを着る年齢は18-20歳ごろだと思います。

そして、人生で初めてスーツを着るシーンとは、会社の入社式、大学や短大・専門学校などの入学式、または成人式などの式典でしょう。

では、それまで全くスーツに縁がなかった10-20代の若者たちは、初めてスーツをどこに買いに行けば良いのでしょうか。

もし各種オーダー品やブランド品など、特別なこだわりがなければ、一般的には2-3月にテレビCMやチラシでよく見かける近場のスーツ量販店(青山、AOKI、コナカ、はるやまなど)、またはツープライススーツショップなどで既製スーツを購入することが無難です。

ただ、既製スーツにも価格帯や品揃え、品質など様々な選択肢があり、それぞれのスーツ取扱店のある程度の特徴や、取り扱うスーツの値段の目安くらいは知っておいた方が良いと思います。

たとえば、国内で買える既製スーツの価格は1万円以下から20万円以上までピンきりですが、1つのスーツ取扱店で1万円以下・20万円以上のスーツ両方を取り扱っていることはなく、価格帯でターゲットが分かれています。

そこで今回は、スーツやジャケットを取り扱っている各種スーツ取扱店の種類と目安となる価格帯についてご紹介します。

スーツ取扱店1.五大総合スーパー

メンズスーツ-ビジネススタイ

普段の買い物で利用している大手総合スーパーの中には、衣料品売り場があるはずです。たとえば、総合スーパーの大手5社「イオングループ」「イトーヨーカドー」「アピタ・ピアゴ」「ダイエー」「西友」は、どこも独自のPB(プライベートブランド)スーツを取り扱っています。

とくに西友、イオン、アピタ・ピアゴは、1万円前後でスーツを買えるのが魅力です。気になる品質は合成繊維が多めで決して良いとは言えませんが、生地自体の耐久性は高めでしょう(体型や身体の動かし方、気候によって耐久性は異なる)。

もちろん、着こなしを考えると総合スーパーのPBスーツは、個人的にあまりおすすめはしません。ただ、スーツを着て身体を四六時中動かす職種の人にとっては、消耗品として使い潰せる価格のスーツは嬉しいはずです。

参考|イオングループ|10000円~
参考|イトーヨーカドー|14000円~
参考|アピタ・ピアゴ|10000円~
参考|ダイエー|15000円~
参考|西友|10000円~

スーツ取扱店2.五大ツープライススーツショップ

ORIHICA

ツープライススーツショップとは、スーツ取扱店によくある多価格設定を排除し、2つの価格からスーツを選ぶことができるスーツ取扱店のことです。ただし現在は2つではなく、3つ以上が主流になり、ラインナップによってそれ以上の価格設定を設けているツープライススーツショップもあります。

参考|スーツ量販店が手掛ける五大ツープライススーツショップの比較

ターゲットは20代前半から30代後半の比較的若い層のため、常に流行のシルエットやディテールを取り入れたスーツの販売スタイルが特徴的です。

また、サイズも身長別に5cm刻みになっており、体型に合わせて「Y体・A体・AB体」などから選べます(一部ドロップ表記などブランドによって異なる)。ちなみに、175cmで細身の人は「175YA体」、さらに細身の人は「175Y体」というように選びます。

参考|ORIHICA|AOKI|18000円、28000円、38000円、45000円
参考|The@SUPER SUITS STORE|オンリー|28000円、38000円、48000円
参考|THE SUIT COMPANY|青山商事|19000円、28000円、33000円、38000円、43000円、46000円、48000円、58000円、68000円、78000円
参考|P.S.FA(Perfect Suit FActory)|はるやま商事|19000円、29000円、34000円、39000円、44000円、49000円
参考|SUIT SELECT|コナカ|18000円、28000円、38000円

スーツ取扱店3.四大スーツ量販店

スーツ量販店は全国にたくさんありますが、紳士服御三家の「スーツのAOKI」「洋服の青山」「紳士服のコナカ」、そして「スーツのはるやま」を加えた四天王は、比較的ご近所で見かけるはずです。

参考|スーツ量販店のAOKI・青山・コナカ・はるやまの違いと比較

これらのスーツ量販店で取り扱うスーツの価格帯目安は、店頭価格で3万円から10万円以下までと、総合スーパーのPBスーツやツープライススーツショップに比べるとやや高めです。

ただし、「スーツ2着目半額」「パンツ2本付き」などの価格戦略、また形状記憶や洗濯機で丸洗い可能、汗の速乾性が高いなど機能を重視した機能性スーツが多いため、スーツ着用頻度が高い層が一通り揃えたい場合は便利です。

そのため、ターゲットは30代以上の男性、とくに40代以上の中高齢男性の支持が高いことでも知られています。

とは言え、どの量販店も1-3月になると新成人、新入生、新社会人向けの「フレッシャーズフェア」「新生活応援キャンペーン」などを開催するため、10-20代の若者でも活用でき、ある程度の品質と機能性を合わせたスーツが3万円前後から購入できます。

参考|スーツのAOKI
参考|洋服の青山
参考|紳士服のコナカ
参考|スーツのはるやま

スーツ取扱店4.五大百貨店

三越伊勢丹ホールディング

以前は、大手百貨店でスーツを購入することはステータスで、信頼と品質を求める中堅以上のサラリーマンに好まれていました。

とくに「三越伊勢丹」「阪急阪神百貨店」「大丸松坂屋百貨店」「高島屋」「そごう・西武」という百貨店の大手五社には、現在でもステータスを感じる高齢層は多くいます。

ただ、昔よりもスーツ取扱店のスーツ価格が下がってきていることから、大手百貨店も独自の百貨店PBスーツを扱うようになり、価格帯を下げた戦略を取るようになりました。

大手百貨店で取り扱うスーツの価格帯目安は、百貨店PBスーツであれば4万円前後からですが、その他にもバイヤーが海外から仕入れたブランドジャケット・スラックスを取り扱うなど、上値はおよそ10万円台といったところです。

参考|三越伊勢丹
参考|阪急阪神百貨店
参考|大丸松坂屋百貨店
参考|高島屋
参考|そごう・西武

スーツ取扱店5.三大セレクトショップ

UNITED-ARROWS

セレクトショップとは、バイヤーがさまざまな国・ブランドの展示会や店舗に直接足を運び、商品を買い付けて販売する服飾小売店のことです。

日本国内では、「BEAMS(ビームス)」「SHIPS(シップス)」「UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)」が三大セレクトショップと呼ばれ、すでにショップ名自体がブランド化していると言っても良いでしょう。

セレクトショップがブランド化しているため、買い付け商品よりも利益率が高いセレオリ(セレクトショップのオリジナルアイテム)やブランドコラボ商品に力を入れて販売しています。

ターゲットは20代後半から40代、取り扱っているスーツの価格帯目安(定価ベース)はレーベルコンセプト毎に異なりますが、ビームスが7-15万円、シップスが8-10万円、ユナイテッドアローズが5-15万円ほどで、こだわりのある層がある程度納得をして買う値段です。

有名なセレクトショップは他にも、TOMORROWLAND(トゥモローランド)、URBAN RESEARCH(アーバンリサーチ)、EDIFICE(エディフィス)などがあります。

参考|SHIPS/シップス
参考|ビームス/BEAMS
参考|UNITED ARROWS/ユナイテッドアローズ

初めてのスーツは量販店orツープラがおすすめ

今回ご紹介したスーツ取扱店以外にも、スーツを買える場所として百貨店やファッションビルに入っている服飾ブランドが考えられます。

たとえば、日本ブランドで比較的安価なラインナップのコムサイズム、30代に人気のタケオキクチ、細身スタイルのミッシェルクランオム、海外ブランドで日本でも人気のある英国調のバーバリーブラックレーベル、ポール・スミス、イタリアにこだわりを求めるならタリアトーレ、ラルディーニ、生地ブランド直営なら……など候補を挙げるとキリがありません(もちろんブリオーニやキートンなども……)。

最初からオーダースーツ(正しくはカスタムスーツ)という方法もあるでしょう。オーダースーツと言っても、パターンオーダーやイージーオーダーなど、簡易的なオーダーからビスポーク(フルオーダー)まであり値段もピンきりです。

また、生地品質が良いブランドスーツを安く買うために、様々なオンラインショップを横断で使う方法もあるでしょう。

このようにスーツを購入できる場所や方法はたくさんありますが、冒頭でお話した通り、初めてスーツを購入するなら、個人的にはスーツ量販店かツープライススーツショップに直接出向くことをおすすめします。

理由はいくつかありますが大まかにまとめて言うと、「そこそこの値段で、ある程度品質の良い、今時の落ち着いたスタイルのスーツが手に入り、既製品の割には自分の体型に合うようにリペアしてもらえるから」です。

参考|スーツ初心者には量販店・ツープライスショップがおすすめの理由

いくらスーツの価格が昔より安くなったと言っても、数万円の出費を無駄にしてはいけません。1着のスーツが次の着こなしに活かすためには、スーツの購入場所を吟味し、適当な購入は避けるようにしましょう。

Related Tags

Please Share on

facebook

Be a man dressing to suit.