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May.25

スーツのフラップポケットとは?フタがある理由と使い方のマナー

Written by伊藤進一郎

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

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ビジネススーツのポケットは

ジャケットの左右の腰ポケット(サイドポケット)には、フラップポケット、パイピングポケット、スラントポケット、パッチポケット、チェンジポケット……などいくつか種類があります。

「スーツはポケットにも種類があるのか……。」

ただ、それほど難しく考える必要はありません。ビジネススーツの腰ポケットの基本は、「フラップポケット」か「ノーフラップポケット(パイピングポケット)」です。一方、カジュアルジャケットの腰ポケットの多くは「パッチポケット(アウトポケット)」です。

ちなみに、「スラントポケット」はフラップポケットなどの口が斜めになったディテールのこと、「チェンジポケット」はメインではなくサブポケットの位置付けです。ポケットの詳細はまた別途お話します。

ところで、スーツの腰ポケットの基本「フラップポケット」を想像できるでしょうか。特徴的なディテールは、ポケットの口に付いたひらひらした布のフタです。

「あのフタって何のために付いてるの?」
「フタは入れた方が良いの?出した方が良いの?」

このあたりの話はスーツ着こなしのマナーとして語られることが多いため、知っている人は増えているはずです。

フラップポケットとは

フラップポケット(flap pocket)とは、ポケットを覆い隠すように角が丸い”雨ぶた”が付いたポケットのことです。

フラップが付いている理由

このフラップ(ひらひらした布)は、日本語で”雨ぶた”という名前がある通り、雨避け(ほこり避け)の役割があります。つまり屋外にいる際に、フラップを出すことで雨やほこりがポケットに入ることを防いでいるわけです。

タキシード、モーニング、ディレクターズスーツなどの礼装は屋内使用が前提のため、フラップなしのパイピングポケットが使われます。

フラップは基本的に装飾ではなく、雨避け(ほこり避け)の機能目的です。そのため、フラップがない方がフォーマルに近く、フラップがあるとカジュアルに近付きます。

ちなみに、通常のビジネススーツはポケット口が水平ですが、アイビールックのジャケットはポケット口を斜めにしたスラントポケット(ハッキングポケット)が多く、角が直角な角型フラップを使ってシャープな印象を持たせています。

そのため、近年スラントポケットが増えているのは、アイビールックが見直されていることも意味しています。

フラップポケットの使い方とマナー

フラップの役割は屋外での雨避け(ほこり避け)のため、屋内にいる場合はフラップをポケットから出す必要はありません。

フラップがない方がフォーマルに近く、あるとカジュアルに近付くため、屋外にいるときはポケットからフラップを出し、屋内ではポケットにフラップを入れることがマナーになります。

このマナーを知っていれば、”他社に訪問したときにフラップが出ていると失礼にあたる”という意味がわかるでしょう。極端に言うと、「ここにいるとポケットの中が汚れるよ。」と言っているようなものです。

冠婚葬祭のフラップのマナー

前述した通り、礼服は屋内使用が前提の服装です。そのため、フラップなしのパイピングポケットが使われますが、たまにフラップ仕様もあります。その場合は、結婚式がガーデンウェディングでも、葬儀で出棺の際もフラップはポケットに入れておきましょう。

また、若者はスーツで冠婚葬祭に出席することもありますが(結婚式はダークスーツが基本)、同じくフラップはポケットに入れておくことがマナーになります。

就活の面接などのフラップのマナー

就活ではリクルートスーツ(ビジネススーツ)を着用するため、フラップポケットが基本です。そのため、厳密に言うと屋外ではフラップを出し、屋内では入れるというマナーを実践できる方が望ましいでしょう。

ただ、「フラップの出し入れが面倒……。忘れそう……。」という人は、スーツを着慣れるまではフラップをポケットに入れたままで良いと思います。

フラップの出方で別の見られ方をするかも

スーツの正式なマナーに従うなら、フラップは出しっぱなしも、入れっぱなしも良くないのですが、現在は欧米でも一部を除いてそこまで厳密に守られているわけではありません。

ただ、左のフラップが出ていて、右のフラップが入っているなど、バラバラにならないよう気をつけましょう……。流石にポケットに入れた手を抜いた際にフラップが出てしまっただけだとは思いますが、そうだとすると一つの仮説が浮かびます。

それは、腰ポケットの中に普段から物を入れているのではないかということです。たしかにジャケットの腰ポケットは手が届きやすい位置にあり、物を入れるのには便利かもしれません。

厳密にマナーを守れば、場所に合わせてフラップを出し入れすることが基本ですが、それ以前に腰ポケットに物を入れる考え方は正しくありません。

腰ポケットに物を入れると、ちょっとしたものでもシルエットが崩れ、それを繰り返すうちにスーツが型崩れして早く傷みます。そのため、基本的にはポケットに物を入れないことが正解なんです。

何度かお話している通り、スーツは「きれいなシルエットを作ること」「シワを作らないこと」をもとに立ち居振る舞いのマナーが決められています。

「じゃあ、なんで物を入れちゃいけないポケットを付けるの?」
「財布とかスマホはどう持ち運べばいいの?」

この疑問には以下でお答えしたいと思います。

参考|スーツのポケットに何も入れないのは本当?財布やスマホの持ち運び方

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